記念館「三笠」として保存

大正10年(1921)のワシントン軍縮会議で「三笠」の廃艦が決定しましたが、「三笠は記念館として保存するべき」との声が内外で沸き起こり、日本は特別除外の申請を行いました。

この件は軍酒器会議・軍事専門委員会の議題に取り上げられ、再び就航できない形で保存することを条件として「三笠」を記念館にすることが満場一致で認められました。

大正13年(1924)2月、東郷平八郎元帥を名誉会長とする三笠保存会が発足、約1年にわたる工事を経て、記念艦「三笠」は艦首を皇居に向けて海岸に固定され、大正15年11月12日、摂政殿下(昭和天皇)のご臨席を賜り、三笠保存記念式典が行われ、記念館「三笠」は海軍省から三笠保存会に引き渡されました。

「三笠」の荒廃

昭和20年(1945)8月、太平洋戦争が終わり、連合国軍の命令により、「三笠」は艦橋、マスト、砲、煙突など、上甲板構造物を全て撤去され、見る陰もなく荒廃しました。



「三笠」の復元

昭和30年(1955)、「三笠」建造時の乗組員と親交があったイギリスのジョン・ルービン氏が来日し、「三笠」の荒廃に慨嘆し、帰国後にジャパンタイムスに荒廃の状況を寄稿しました。この水交会 会長の山梨勝之進(元海軍大将)との対談記事が各誌に報道され、大きな反響を巻き起こし「三笠復元」の機運が高まり、各国から募金が集まりました。

これらを受けて、地元・横須賀の中村虎猪 市会議員など有志が精力的な運動を展開。これに応じて数多くの団体や、50万人を超える日本国民からの寄付が寄せられ、相撲協会による勧進相撲興行も開催されました。

また、アメリカ海軍のニミッツ元帥、バーク大将の協力によってアメリカ海軍でも募金が行われ、揚陸艦の売却金も寄贈されました。
このように、内外各分野の支援、協力によって集まった募金に国家予算を加え、「三笠」は昭和36年(1961)5月27日(日本海海戦記念日)に復元され、現在に至ります。
詳しくは 三笠保存会 http://www.kinenkan-mikasa.or.jp/

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