水車は、字の通り、水の力を利用して車を回転させ、これを原動力とします。車の心棒と、沢山の杵を動かす主軸の双方に、歯車がついており、互いに噛み合って回転をします。主軸には羽子板がついていて、順序よく杵を上下させる仕組になっています。
精米場には、臼が50〜200個ありましたが、足踏み唐臼にくらべて動作が鈍く、玄米一斗を三昼夜ぐらいかかって、搗き上げました。その間、度々糠ふるいをしました。
臼から米をすくい上げて、桶に入れ、糠取場へ運び、主軸についている歯車によって回転する糠取機(ミノ)にかけて、米と糠とに分け、米はまた元の臼へ戻しました。精米を終えるまで、この操作を何度も繰り返したのです。
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