水車は、字の通り、水の力を利用して車を回転させ、これを原動力とします。車の心棒と、沢山の杵を動かす主軸の双方に、歯車がついており、互いに噛み合って回転をします。主軸には羽子板がついていて、順序よく杵を上下させる仕組になっています。

精米場には、臼が50〜200個ありましたが、足踏み唐臼にくらべて動作が鈍く、玄米一斗を三昼夜ぐらいかかって、搗き上げました。その間、度々糠ふるいをしました。

臼から米をすくい上げて、桶に入れ、糠取場へ運び、主軸についている歯車によって回転する糠取機(ミノ)にかけて、米と糠とに分け、米はまた元の臼へ戻しました。精米を終えるまで、この操作を何度も繰り返したのです。

  上掛式水車
用水を水車の上部から落として回すもの
流量は少ないが、落差のとりやすい場所に用いられる水車です。.水受けに溜まった水の重量で回転します。
  下掛式水車
水車の下部に用水を流して回すもの
落差は小さいが、流量の多い所に用いらされる水車です。水の流速により回転します。効率は悪いのですが、落差の少ない平坦地でも使用できるメリットを持っています。
  胸掛式水車
水車の軸の中心付近から羽根車に水を注ぐ
上掛と下掛の中間の特性を持つ水車です。水の流速と重量により回転しますので、比較的流量の多い所で利用されます。
  足踏式水車
水溜まりに据え付けて、羽根車を足で踏んで回転させ、水をすくい揚げるものなどがありました。

 
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