酒袋(さかぶくろ)
木綿製またはナイロン、テトロン、ビニロンなどの化学繊維製の袋で、醪を入れて搾ります。搾り袋ともいいます。
最近よく販売されている「酒袋かばん」は、木綿製の酒袋で殺菌のために柿渋が塗られているもので、昔の酒蔵ではよく使用されていましたが、現在では殆ど使用されないために、貴重な存在になっています。
酒粕(さけかす)
清酒醪をこした(上槽した)ときに分離される固形分のことで、清酒醸造の副産物です。清酒粕または単に粕ともいいます。「板御酒」(いたおみき)ともいいます。
酒の五味(さけのごみ)
酒の味を構成する要素で、甘味、酸味、辛味、苦味、渋味の五つの味をいいます。五味の調和のよくとれている酒がよいとされています。
雑酒(ざっしゅ)
酒税法では、清酒、合成清酒、焼酎、みりん、ビール、果実酒類、ウイスキー類、スピリッツ類、リキュール類のいずれにも属さない酒類をいうと定めており、発泡酒、粉末酒、その他の雑酒の3品目にわかれています。
雑味(ざつみ)
清酒の味のうち、きたない味(きれいな味の反対)のことをいいます。苦渋味成分が主体と考えられています。
三増酒(さんぞうしゅ)
三倍増醸酒の略称です。
三段仕込み(さんだんじこみ)
清酒醪では、1仕込みを三段階に分けて順次仕込み、それぞれ初添(添仕込み)、仲添(仲仕込み)、留添(留仕込み)といいます。
産地(さんち)
製法品質表示基準によると、その清酒がつくられ、しかも容器に詰められた地名をいい、よそでつくられた清酒を混和したものや、よそに持っていって容器に詰めたものには産地名の表示はできません。
酸度(さんど)
清酒10mlを中和するのに要する10分の1規定水酸化ナトリウム溶液の滴定ml数をいいます。
三倍増醸(さんばいじょうぞう)
米、米麹、水のほか、原料用アルコール、ブドウ糖、水あめ、コハク酸、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、グルタミン酸ナトリウム、清酒を原料とする清酒の製造方法の一種です。同量の原料米を用いた場合、純米酒の約3倍量の清酒ができるところからこの呼称がついたようです。 |